2011年3月2日水曜日

嘔吐下痢

 かわいい息子(2歳)が嘔吐下痢症である。下痢はコンソメスープのごとく、ゲロは食べたものよりも多いのではないかと思うくらい多い。なんてかわいそうなんでしょう。
 夕飯はうどんを刻んだものを食し、調子も戻ってきたと思った。しかし、歯磨きがよくなかった。口に歯ブラシを入れゴシゴシ、歯磨き粉もよくなかったのかもしれない。うがいをして、布団に入った瞬間に、ダ~~~~~~~~~と1ℓは出たであろうゲロが布団にぶちまけられたのだ。
 何とか処理をしたが、そのふとんを妻は捨てよと言う。高かったのに。たかだか隅のほうが、ゲロに浸かっただけなのに。
 ここで、私と妻の感覚の違いが大きく出る。私は鼻がとても悪い。匂いに対してかなり鈍感である。しかし妻は、まるで犬のように、ほんの些細なにおいすらかぎわけるすばらしい鼻をもっているのである。そのすごさは、並のものではない。すかしっぺなど通用するわけもなく、私のほんの少しの汗のにおいするかぎわけ、「臭い!」とひどくののしるほどなのである。そんな犬鼻をもった彼女にとって、至近距離でのゲロの香りなど、拷問に近いのであろう。家じゅうがゲロの香りで満ち溢れているというのである。シャープのプラズマバスター(だっけ?)なんかもまるで役立たないのである。
 私は人類の進化の過程で、臭覚は退化すべきではなかったかと思う。鼻がよくて、いいことって人間にとってあるのだろうか? 旨いものを楽しむにはいいかもしれないが、それはあくまで嗜好というぜいたくな使用法である。最低限、腐ってるものがわかる程度の臭覚でよいのではないか。鼻がいいばかりに、ほんのささいな匂いにも敏感になり、不快感を募らせるくらいなら、もっと退化すべきだったのではないだろうか。
 いずれにしても、すばらしい臭覚を持った妻を、かわいそうに思った今日一日であった。

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